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​長生剣道連盟について

​会長挨拶

伝統と歴史のある長生剣道連盟の会長を仰せつかり身の引き締まる思いである。

剣道のみならず少子化の流れに伴い、あらゆるスポーツで競技人口の減少が叫ばれて久しい。

取り分け剣道は子供たちからは

“痛い” “臭い” “暑い” “寒い”

という負の要素から人気が無いそうであるが、幸いなことに親世代からは

“礼儀正しくなる” “姿勢が良くなる” “集中力が増す”

等と子供にやらせたい競技の上位にあるそうである。

親世代の希望通りの結果が出るかは定かではないが、

日本の伝統武芸のひとつである剣道には他の競技にない良さがあるのも事実であると思う。

その証拠に高齢者まで続ける継続率が示していると思う。

その反面、悪しき伝統も残っているのが現状であると思う。

後世に剣道の良さと正しい剣道を伝えるためには子供たちに剣道を好きになってもらわなくてはいけない。

その観点からも勝利至上主義ではなく、まず正しい剣道の歴史と技術を伝え、

剣道を好きになってもらわなくてはいけない。

好きになれば強くなりたくなる。

強くなりたければきつい稽古にもチャレンジするようになる。

しかし勝利を優先にするばかりに厳しい稽古を初級者のうちからやらせると、

稽古が苦手になったり、勝つことが中心で正しい剣道からの逸脱も懸念される。

負けたら叱るのではなく原因を伝え、勝つコツを教える、負けた理由を伝え、

考えさせるといった指導が一番大切であると考える。
 

 また、若者の稽古場の確保も大切なことであると考える。

我々の頃は「君は今日の稽古で私に掛かってこなかったね」

という今では笑い話のようなプレッシャーを掛けられたこともあるが、

高みを求めている場での稽古では問題もないと思うが

連盟が主催する定例稽古会等では

“久し振りの稽古” “健康のための稽古”

“高段者等に懸かる稽古ではなく同年代で楽しくやる稽古”

“稽古後の交友を深めるための稽古”

もあっていいと思う。

年齢、技量、目的が違う者たちにも対応できる稽古場の提供に努めたい。

勿論、高段位を目指す、全国大会を目指す者たちにも対応できることも含めてのことであることは言うまでもない。
“道場、学校での稽古では物足りない”

“色々な人と稽古をしたい”

“子供が剣道を初めたので一緒に剣道を初めてみたい”

“子育てが終わったので又剣道を再開してみたい”

“転勤で稽古場を探していた”

“昇段審査が近い”

“昔の友人同士で稽古がしたい”

等あらゆる剣道愛好家のニーズに応えられるよう工夫していきたい。

​長生剣道連盟会長

​玉谷隆二

​方針

1.剣道の普及と発展

​大会・審査・稽古会を開催し、地域で剣道を志す方々の活動の場を確保する。

2.正しい剣道の養成と人間形成

日本の伝統武芸の剣道の正しい作法と正しい技術を伝える。また、剣道をとおし、健康の保持増進や礼節を重んじること、 善悪の正しい判断が出来ることなどの精神面の成長を図る。

3.交剣知愛の精神の重視

「打って反省、打たれて感謝」の格言どおり、剣道を通じて友愛の気持ちを持ち、相互に尊敬の念を持ち続けることを大切にする 。

4.競技力の向上

稽古、修業の成果を発揮する場としての大会、試合、審査等に、過程を重視しながら積極的に挑戦し、勝利、合格を目指す。

​正しい剣道の修行を

​沿革

創立は不明であるが、千葉県修武会の長生支部という組織としての活動は引き継がれていた。昭和27年全日本剣道連盟の発足後、千葉県剣道連盟傘下の長生支部として活動を開始した。その後、平成2年財団法人千葉県剣道連盟として許可されたと同時に長生剣道連盟となった。


古くから剣道には理解のある土地柄であった。現在は茂原市と長生郡の白子町、長生村、一宮町、睦沢町、長南町、長柄町の七市町村から成り立っている。

支部長は渡辺正義氏、斉藤浩氏、並木武乃介氏、永瀬綱男氏、白石利通氏、小林敏男氏、鶴岡光昇氏といった先生方が務め、事務局は白井喜一氏、大塚愛義氏、山本正雄氏と引き継がれ基礎が作られた。その後も佐藤清英氏(範士八段・元千葉県剣道連盟会長、茂原洗心館道場館長)、筒井栄信氏(範士八段・元千葉県剣道連盟会長)、元吉準氏(範士八段・茂原武道館館長)石田稔氏(範士八段)、岩井啓能氏(範士八段、現千葉県剣道連盟会長)柳川美幸氏(教士八段)等々の指導により正しい剣道の普及と発展を軸として多くの優れた剣道家が育っていった。


各種大会においては国民体育大会優勝をはじめ全国の場で活躍する選手を輩出している。平成に入ってからも茂原武道館が全日本少年剣道錬成大会団体戦で優勝、個人戦でも入賞する等実績を残し、一宮尚武会も全国で上位に進出した。中学校も茂原中、冨士見中、一宮中、茂原東中、長生中、睦沢中等が男女、団体、個人で幾度も関東大会、全国大会へと駒を進めてきた。高等学校でも長生高校、一宮商業高校、茂原農業高校(現茂原樟陽高校)、茂原工業高校(現樟陽高校)茂原北陵高校等が団体、個人で関東・全国大会に出場してきた。特筆すべきは一宮商業高校の矢野幸恵選手が全国高校総体で個人優勝を果たした。


大学、社会人としての活躍も素晴しく、青木寛選手(長生高校教員)、石井洋幸選手(千葉県警)が全日本選手権に出場した。女子でも根本麻弥子選手(千葉県警)が全日本女子選手権第3位、全国警察女子剣道選手権優勝と言う輝かしい成績を残した。その他、国民体育大会、全日本都道府県大会、全日本実業団大会、全日本学生優勝大会でも多くの剣士が現在も活躍をしている。千葉県地区連盟対抗剣道優勝大会においても、各部門で優勝をし、総合優勝も3回を数える。

 

先代達から続いている長生剣道連盟の“正しい剣道の修業”を後世に残していきたい。 
 

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第35回全日本少年剣道錬成大会

​優勝 茂原武道館選手

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第36回全国高等学校剣道選手権大会

女子個人優勝 矢野幸恵選手(中央)

​団体戦出場 一宮商業高校(柳川美幸監督)

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第46回千葉県民体育大会剣道競技優勝メンバー

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第47回地区連盟対抗一般の部優勝選手並びに

茂剣協に所属する剣道範士八段3名

後列4人目より、元吉準、佐藤清英

​第28回国民体育大会優勝の筒井栄信

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第47回地区連盟対抗剣道優勝大会総合優勝時に

​全日本剣道連盟より贈呈された優勝盾

【問い合わせ】
​長生剣道連盟事務局
mail:chosei.kendorenmei@gmail.com


 

©長生剣道連盟

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